ミシガン湖の畔、ベンゾニアの町に暮らす
「 孤高 」と呼ばれた革職人 スティーブ フェルナンドが
オーセンティックなアメリカンレザーをもちいて縫いあげた
飾らないトートバッグ...。
オーロラシューズ創成期を支えた靴職人だった頃から
ひとりアトリエを構えることとなった今日まで
飽くことなく使い続ける
オイルがたっぷり沁みこんだ一枚革を
いまの時代にとっては あまりに贅沢なほど暑感たっぷりに漉きながら
熟れたステッチワークとスタッズ使いで象った
器用な時代にとっては あまりに朴訥とした
大ぶりのトートバッグ...。
飾られた時代のなかで...
彼が手づくりした そのバッグの
大きな一枚革の表面に作為なく遺されることとなった
数多のムラや瑕疵のひとつひとつ...
無粋なステッチやスタッズのひとつひとつ...
それらが すべて
彼によって考え抜かれた 洗練の「 意匠 」のように感じれて...