ひとときの わがまま盛りの少女のように
自己主張ばかりがつよくって...
だけれども...
吐いてでる憎まれ口のことばの奥には
いつだって
後悔の小さな欠片がささってて...
きっと...
幾つになっても
上手ばかりの大人たちのように器用になんかなれないけれど...
けっして嫌いにはなれないんだよね
そういうの...。
そういう...
刹那な感傷や ゆずれない不器用さが透ける服...。
ロンドン、そしてパリ...
いくつかのメゾンでキャリアを積んだのち
今から数年前
自らのパリでのライフスタイルにモダンなエッセンスをちりばめた
心地よい透明感に充ちあふれたコレクションをスタートした
MEGUMI NAKANISHI ( FRANCE ) ...。
しっとりとして上質感が薫りたつオーガニックなマテリアルに
たっぷりとしたギャザーを寄せながら
ささやかな秋風さえ ふわりと包みこむほどに 贅沢に 量感ゆたかに
仕立てあげた
シンプルなコットンドレス 、そしてブラウス...
ありきたりの それのようでいて
その凛とした佇まいに
他の何ものにもないデザイナーの造形への憶いと
イノセントな輝きが感じられるのが
不思議...。
黒のコットンドレスに 白のブラウス...
器用なドレスやブラウスは
世に数あれど...
ささやかだけど美しく ちから強くもどこか儚い この世界は
彼女だけのもの...。