フィンランドが世界に誇る精密機械メーカー、
SUUNTO ( FINLAND ) が
ヨーロッパのエリート特殊部隊のために開発した
軍用リストトップコンピューター、
「 SPARTAN 」...。
限定された一部の国だけで流通していた それが
この秋、
その筋のこだわり派さんたちからのリクエストに
応えるかたちで
数量限定で 日本にも到着...。
過酷な環境でも シンプルかつ正確にデータを伝えるために
軽量アルミ合金でつくられたボディには
地形の把握のために傾斜を知ることができる数値やら...
天気予測のための4日間の気圧データやら...
なにやら...
マニアな男子たちが魅せられる " すごい機能 " が
いっぱい詰めこまれているらしいけど...
ごめんなさい。。。
そんなことには 私は 全然 興味なし。。。
私が
このリストウォッチ
( 彼ら曰く " リストトップコンピューター " )に
とくべつ魅せられるのは...
きりり...とした オールブラックのストイックなカラーに
なんだか やけに古めかしい「 デジタル 」チックな
イエローカラーの 大きなフェイスが
醸しだす
私たち 大人の女性たちの華奢なリストには
いささか不つり合いで...
まるで
旅行帰りにあてがわれた 外国の「 おもちゃ 」のような
洒落っぽさ...。
私たちには...
高性能リストウォッチとして
その " すごい機能 " を " かっこ良く " 使いこなすことは
できなさそうでも...
" はずし " のアクセサリーとして
その " 洒落っぽさ " を " かっこ良く " 着けこなすことは
できそうだから...
ふるく14世紀から
イタリア トスカーナの羊飼いの人びとの間で
ながく愛され続けてきた毛織物
" カセンティーノ "...
自ら育てた ひつじ達から紡いだ毛糸に
ぎゅっと 縮絨をかけることで
荒野の風さえ通さない 目の詰まったフェルトをつくりだし
ほろほろほろ... と手玉のできた 鄙びた雰囲気を醸しだす
ふわり...と軽くて とっても暖かな
トスカーナ伝統の毛織物...。
その 軽やかさ。暖かさ。伝統。そして愛らしさに
心からのリスペクトを捧げるように
オーストラリアの良質な羊毛を編みたてながら
日本の毛織物技術の粋をあつめて創りあげたのが...
「 こだわり 」の " FilMelange " オリジナル、
「 こだわり 」の " カセンティーノ フリース " ...。
そんな...
これからの季節、
トスカーナの羊飼いたちの " それ " にも負けないくらいに
最高な着ごこちをつくりだした
" カセンティーノ フリース " で 仕立てられた
ハードだけれど...
ほんとは とってもソフトな ライダースジャケット...。
寒さにかまけて
もこもこ... と
ボリュームたっぷりのアウター姿の人びとが
両手をポッケに放り込みながら
不粋に街を行き交うなか...
その一郭で
きりり...と 澄ました スタイリッシュな佇まいを
醸してくれる
「 ライダースジャケット 」は
この冬、私たちのワードローブに
是が非にもプラスしておきたいキーアイテムのひとつ...。
とはいえ...
「 かたち」ばかりの 窮屈なライダースジャケットでは
私たち、大人の女性の素敵なお洒落、
楽しめませんからね...。
木枯らし...。
冷たさに凍えているのは
指さき?
それとも 心のうち?...
どちらだって
素敵な革のグローブがあれば
大丈夫...。
1777年...
その中心に大聖堂がそびえ立つ 英国、ウスターの街で
天才的な革職人 ジョン デントによって創業された
グローブのブランド、
DENTS ( ENGLAND ) ...。
女王の戴冠式のためのレザーグローブを英国王室に
ご用達してきた
230年以上にわたる その歴史は
英国 紳士淑女の お洒落の歴史と重なりあうもの...。
滔々と受け継がれてきた職人技がつくりだす
どこか慎ましくも... 美しく端正...
「 気品 」と呼ぶべき その雰囲気には
英国人の誇りと
トレンドを越えた美意識が 充ち溢れているようで...
エリザベス2世の戴冠式を見つめる
幼い日のチャールズ皇太子
Coronation of Queen Elizabeth Ⅱ
( 1953 / Photograph by United Press Photos )
いまでも...
素敵なマダムのように 器用な笑顔はつくれなくて...
幾つになっても...
こころの中は かどが取れるでもなく " 真四角 " で...
まるで
油ぎれの機械のように
ぎこちなく「 Qui 」と「 Non 」の繰りかえし...
そんな 私みたいに
なんだか ことしの秋は
とっても... とっても... 不器用な秋だよね...。
そんな
不器用なこころの持ち主の 不器用な季節のおしゃれに
お似合いなのは...
きっと
こんな " 真四角 " なレザーのポーチ...。
お堅いブリティッシュトラディショナルの世界に
おしゃれのアンチテーゼを吹きこむように
たった独り...
ロンドンのアトリエで
英国伝統のマテリアルや職人技を駆使しながらも
" いま " の スマートなお洒落ごころを薫らせた
ノーブル...。だけど... とびきりスタイリッシュな
レザーのスクウェアポーチ、カメラバッグを創りあげた
女性革職人、
KUNI AWAI ( ENGLAND ) ...。
英国貴族たちのカントリーシーンで愛され続けてきた
トラデショナルな スクウェアステッチのキルティングナイロンを
この秋冬のコレクションで 素敵なモードの世界へと
取り込んでみせた
COMME des GARCONS SHIRT ( FRANCE ) の
こまかな " 真四角 " の陰翳が
ちから強くも 繊細なシルエットを織りなす ロングスカート姿に
私たちらしく スマートに携えて...